2011年11月23日
肥後菊のおはなし。

晩秋の熊本よりこんにちは。
フロントの出水です。

(当館スタッフ・よこやま画伯による出水にがおえ。
実物より3割増し美人に書くように強制しております。)
冒頭の写真は、現在熊本城・肥後六花園で開催中の
「肥後菊展」の写真です。
実は当館の朝食会場の名前も
「肥後菊」といいます。

それもそのはず。
リニューアルの際のデザインコンセプトが、
この「肥後菊花壇」から抽出されているからです。
肥後菊花壇は、宝暦年間(1751~64)、細川重賢が文化政策の一つとして
始めたと伝えられています。
ただ花を咲かせて観賞するだけではなく、一年の四季を通じて
その折々の育成過程と、花壇組織に五徳の精神をとらえ、日常の修養とする
ところに大きな意味があるそうです。
五徳の精神とは・・・
仁 ~ 他人に対する優しさ
義 ~ 正しい行いを守ること
礼 ~ 人間関係を円滑にし、社会秩序を維持するための道徳的規範
智 ~ 物の道理を知り、正しい判断をくだす能力
信 ~ 欺かないこと。偽らないこと。忠実なこと。
肥後菊花壇は、花配りによってこの五徳の精神をあらわしているそうです。
菊といえば、なんだか華やかな花壇を想像するのですが
肥後菊はまさに武士の美学。

お花も可憐ですね。
一本のお花を愛でるのではなく、全体の調和の美しさをみる。
同じ菊といえども、種類や性質の異なる菊を一緒に育てることで
個性を尊重しながら全体をまとめていく、人としての資質を磨く場として
脈々と受け継がれてきました。


お気づきでしょうか?
実はこの配列、
前列 小菊(お花が3~5㎝) 10本 右から赤・白・黄の3色
中列 中菊(お花が7~8㎝) 9本 右から黄・赤・白の3色
後列 大菊(お花が10㎝以上) 10本 右から赤・白・黄の3色
と、厳格に決まっているそうです。
これをデザイン的に抽出すると
1:2:5
1ユニット29本
3色3段の幾何学構成になるそうですが、一部解説するとこんな感じで

いたるところに、このパターンが使われています。
私、とっても感動したのが、デザイナーさんとのお話の中で
「熊本の地で、こうして脈々と受け継がれてきた伝統と、
ホテルのみなさんがこれまで受け継いできたおもてなしの心、
そういった想いをデザインに込めたんです。
そして、いつか皆さんが迷うことがあっても、
ホテルが受け継いできた心を表すこの建物を見て
初心にかえってまた頑張ろうと思ってもらえるはずです。」
という趣旨の事を仰ってくださいました。
滂沱。
熊本で受け継がれてきた清廉な美学に恥じないような
おもてなしを目指して行こう、と改めて思うのでした。
肥後菊展、ちょっと遠目から椅子に座ってみるのがおススメです。
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肥後菊展 11月末まで開催中です
開催日時:2011年11月15日~30日
開催場所:熊本城 竹の丸 肥後六花園
料金:観覧無料
※入城料必要/高校生以上500円、小中学生200円
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ホテルサンルート熊本の「肥後菊」ではアットホームな雰囲気でお迎えしています。



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全室 無線LAN(Wi-Fi接続) 対応致しました!!!
『い草枕』が新しくなりました!
ロビーにくまモンがやってきた。
客室に消臭剤を設置しました☆
マルチな携帯充電器あります。
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Posted by ホテルサンルート熊本 at 22:06│Comments(0)
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